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閉塞性睡眠時無呼吸症候群の根本原因とは?治療方法も解説

2021/10/16

十分な睡眠時間をとっているはずなのに朝の寝起きが悪かったり、日中の時間帯に眠気が襲ってきたりする経験はないでしょうか。

 

睡眠の質が悪くなるのはさまざまな要因が考えられるのですが、なかでも慢性的にこのような症状が見られる場合「睡眠時無呼吸症候群」を発症している可能性があります。

 

そこで今回の記事では、睡眠時無呼吸症候群でも一般的な閉塞性睡眠時無呼吸症候群について主な症状や原因、正しい治療方法などについて詳しく解説します。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主な症状

睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り、睡眠中に一時的に無呼吸の状態になったり、呼吸が浅くなったりする病気のことです。

正常な呼吸ができなくなることにより、体内へ十分な酸素が取り込むことができず、さまざまな症状を引き起こします。

睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状として挙げられるのは以下の通りです。

 

  • ・家族などからいびきがうるさいと指摘される
  • ・慢性的な不眠
  • ・夜間に目が覚める
  • ・日中に眠気が襲ってくる
  • ・朝起きたときに頭が痛い

 

睡眠時無呼吸症候群の治療をしないまま放置しておくと、さらに症状が悪化し、循環器系や呼吸器系の障害にいたるケースも考えられます。

また睡眠時無呼吸症候群を有する方は、有さない方と比べて交通事故を生じるリスクが高いことも知られています。

このように、睡眠時無呼吸症候群は、日中のパフォーマンスのみならず、社会的問題、内科的問題からも重要な疾患とされています。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因

そもそも睡眠時無呼吸症候群はどのような原因によって引き起こされるのでしょうか。

通常、呼吸をする際には咽頭部分が空気の通り道になっており、十分な気道が確保されています。

しかし、何らかの理由によって気道が塞がれてしまうと、十分な空気を取り込むことができず睡眠時無呼吸症候群を発症してしまうのです。

 

気道が塞がれる理由にはさまざまなものがありますが、典型的な事例としては肥満があります。
仰向けの状態で睡眠に入ると、咽頭部分を含めた全身の筋肉が弛緩し、重力によって下がり気道を圧迫します。

 

通常であれば多少気道が狭くなっても呼吸はできますが、肥満によって咽頭部分やその周辺に脂肪がついていると、気道を完全に圧迫し睡眠時無呼吸症候群を引き起こすケースがあります。

 

また、肥満以外にも首が太く短い人や顎が小さい人、扁桃や舌が大きい人の場合、そもそも気道が狭い構造となっているケースが多く、睡眠時無呼吸症候群を発症しやすい傾向が見られます。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

睡眠時無呼吸症候群を改善するためには、症状に合わせた正しい治療法を選択する必要があります。

具体的にどのような治療方法があるのか、4つのパターンに分けて解説しましょう。

生活習慣の改善

肥満によって睡眠時無呼吸症候群を発症している場合には、減量に取り組み根本原因を改善しましょう。

また、就寝前の飲酒が習慣化している方の場合、アルコールが筋肉の弛緩を促進し睡眠時無呼吸症候群を悪化させているケースも考えられます。

 

お酒の量を減らし、食事制限や適度な運動などによって減量に取り組むことで、睡眠時無呼吸症候群の症状が緩和されると考えられます。

 

また、睡眠時の姿勢も意識的に改善することが重要です。

仰向けの状態で睡眠に入ってしまうと、咽頭部の筋肉が重力によって下方向に引っ張られて気道を塞いでしまいます。

 

そこで、仰向けではなく左右いずれかの横向きの姿勢で寝ることで症状が改善できる場合も多いです。

経鼻的持続陽圧呼吸療法装置(CPAP)

経鼻的持続陽圧呼吸療法装置とは、専用のマスクを装着し、鼻から強制的に空気を送り気道を確保する治療装置です。

仰向けの状態でも空気圧によって気道を確保できるため、睡眠時無呼吸症候群の症状を改善し睡眠の質が向上します。

 

ただし、鼻マスクの装着によって不快感を覚えたり、つねに空気が送り込まれたりすることで鼻腔や咽頭部が乾燥し痛みを感じることも。

 

そのような場合には、加湿器を併用したり、顔の形にフィットしたサイズおよび形状の鼻マスクを選択したりすることで改善を図っていきます。

歯科装具(スプリント)

口腔内へ装着するマウスピースによって気道を確保し、睡眠時無呼吸症候群の症状を緩和する治療方法もあります。

経鼻的持続陽圧呼吸療法装置のような大掛かりな装置ではなく、手軽に利用でき安価であることが大きなメリットです。

 

歯科装具は歯科医師が作成しますが、すべての歯科医院で対応できるとは限りません。

睡眠時無呼吸症候群の治療を行っている専門医と連携できる歯科医師を探す必要があり、専門医から紹介してもらうケースが一般的です。

手術

生まれつき気道が狭い方や、扁桃肥大によって気道が塞がれているような場合には、手術によって気道を確保する方法もあります。

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)とよばれる術式や、レーザー手術などで扁桃や軟口蓋の一部を切除します。

 

ただし、これらの手術はほかの治療法で改善できなかった場合や、手術以外の選択肢がない場合などに行われるケースがほとんどです。

術後に激しい痛みを伴ったり、合併症といったリスクも考えられるため、十分に医師と相談して決める必要があります。

 

適切な治療で睡眠時無呼吸症候群を改善しよう

睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因にはさまざまなものがあり、それぞれに合った治療方法を選択することが重要です。

今回紹介した症状に該当し、もし自分自身が「睡眠時無呼吸症候群なのでは」と感じた場合には、まずは医師へ相談し検査を受け、その後の治療方法について十分話し合ってみましょう。

 

当院が考える睡眠時無呼吸症候群の治療方法や検査についてはこちら

睡眠時無呼吸症候群

この記事を監修した人

出身大学:愛媛大学(平成23年度卒業)・東京大学医系大学院(令和3年3月卒業)
専門分野:呼吸器内科、老年病科
診療科目:内科、整形外科、皮膚科
勤務日:休診日(火曜・金曜日)以外の全曜日

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